- 必要なリハビリテーションへの対応
- 主治医との連携
- 病棟等との情報共有
- 系統的な実施と連続性の確保
- リハビリテーションプログラムの評価と改善
- リハビリテーションに用いる機器等の保守・点検
チェックリスト
まずは以下のチェックリストの内容が院内で実践できているか確認してみてください。
ページ後半にリスト内容の補足説明を記載しています。
- リハビリテーション範囲の基本方針が定まっている
- リハビリテーションの内容に応じた専門スタッフが確保されている
- 専任医が積極的に患者に関与しており主治医と適切に連携している
- 疾患に応じて関連各科医師を交えた訓練計画や安全性への検討がなされている
- 病棟スタッフと療法士との積極的な意見交換がなされ、個々の事例が計画に反映されている
- 主要な障がいに関しては標準的なプログラムが用意されている
- 訓練は各部署が協力して途切れなく実施されるよう取り組まれている
- プログラムの評価がなされており、状態の変化に応じた実施計画の見直しが実施されている
- 訓練効果を客観的に評価する定量的な評価法を導入し、個別事例の評価・部門としての実績評価の両面から具体的な検討や分析を行っている
- 機器の保守・点検・整備が適切に行われている
- 患者に変化が生じた際の対応手順がスタッフに十分周知されている
補足
チェックリストの中で、抽象的な内容やわかりにくい内容について補足していきます。
こちらを読んでも解決しなかった場合は、ページ下部のコメント欄にてご質問ください。
リハビリテーション範囲の基本方針が定まっている
リハビリのマニュアルが整備され、定期的に見直されている必要があります。
見直しは部門だけの問題ではありません。病院組織全体で運営方針に沿った検討をしましょう。
見直しの結果、変更事項がない場合もあるかと思います。
その場合は見直しを実施した事実を日付とともに記録しておきましょう。
中止基準が明確に定められていることは必須です。
リハビリテーションの内容に応じた専門スタッフが確保されている
療法士の不足による訓練単位の減少はマイナス評価になります。
どうしても足りない場合は看護師に協力を仰ぐことや、必要に応じて転院も検討しましょう。
病棟スタッフと療法士との積極的な意見交換がなされ、個々の事例が計画に反映されている
療法士が直接関与しない病棟での生活部分で機能改善に結びつく発見や、生活上の課題が見えてくることは多々あります。
病棟看護師と療法士が適切に情報連携を行い、その内容をリハビリに反映させることによりリハビリの効果を最大化することができるようになります。
情報連携の方法は問いません。
電子カルテによる連携でも、もちろんOKです。
口頭で情報連携があった場合はその内容を電子カルテに転記されていると記録として残っているため後々見返す際などにも便利でしょう。
また、病棟においても何らかの形で継続したリハビリテーションが実施されるような取り組みが期待されます。
プログラムの評価がなされており、状態の変化に応じた実施計画の見直しが実施されている
下記の内容が達成できているかご確認ください。
- 評価するタイミングが明確に定められている
- 評価手法は院内で標準的なものがある
- 状態変化の判断基準は明確化されている
- 状態変化があった場合は実施計画の見直しがなされている
訓練効果を客観的に評価する定量的な評価法を導入し、個別事例の評価・部門としての実績評価の両面から具体的な検討や分析を行っていると尚良いです。
機器の保守・点検・整備が適切に行われている
下記の内容を確認してください。
- 保守・点検・整備を行うタイミングが明確に定められているか
- 保守・点検・整備を実施した結果が記録に残されている
- 保守・点検・整備の結果、問題があった場合の対応方法について明確に定められている