[3.1.1] 薬剤管理機能を適切に発揮している

3領域
  • 薬剤に応じた温・湿度管理
  • 持参薬の鑑別と管理
  • 院内医薬品集の整備
  • 薬剤に関する情報収集および関連部署への周知
  • 新規医薬品の採用の適否と採用医薬品の品目削減に向けた検討
  • 注射薬の調製・混合への関与
  • 注射薬の 1 施用ごとの取り揃え
  • 処方鑑査と疑義照会
  • 調剤後の確認

チェックリスト

まずは以下のチェックリストの内容が院内で実践できているか確認してみてください。
ページ後半にリスト内容の補足説明を記載しています。

  1. 薬剤が特性に応じて適切に管理・保管されている
  2. 他院処方薬剤を含めた薬歴把握がなされている
    投与・保管に医師の判断を求めるなど、持参薬の管理全般に薬剤師が関与している
  3. 院内医薬品集の整備については「投与方法」「使用上の注意」についても記載されている
  4. 院内医薬品集の情報は随時更新されている
  5. 薬剤に関する情報が関連部署へ連携される仕組みがある
  6. 新規医薬品の採用に関する方針が明確となっている
  7. 抗がん剤の調剤は原則として薬剤師が所定の環境で実施している
  8. 医療安全上、また看護部門での調剤の負担を軽減する上で、1施用単位で注射薬が取り揃えられている(望ましい)
  9. 疑問に感じる処方内容があれば、積極的に疑義照会している
  10. 院外からの疑義照会に関しては一定の方針を持ち、対応している
  11. 調剤について、複数人による確認がなされている
  12. 薬剤師が1人であったとしても工夫して再確認している

補足

チェックリストの中で、抽象的な内容やわかりにくい内容について補足していきます。
こちらを読んでも解決しなかった場合は、ページ下部のコメント欄にてご質問ください。

薬剤の保管・管理

運送用の段ボールに梱包されたまま保管されている状態はイエローカードです。段ボールは外のどこに触れたものかわからない上に、病院に届くまでの間に複数人の手に触れています。
つまりとても汚いものです。また湿気を含みやすく繊細な薬剤にとっては保管・管理状況の悪化につながります。

薬剤の中には温度・湿度要件があるものもあります。そのような 薬剤が適切に管理されていることはもちろん、薬品用の冷蔵庫・冷凍庫内の温度や湿度が適切なものとなっていることを少なくとも出勤時・退勤時の1日2回は確認し記録に残している必要があります。
ただし、自動温度計装置付きの冷蔵庫・冷凍庫であれば記録を残す必要はありません。

新規医薬品の採用

現在院内で採用されている同様の効果のある医薬品の情報が整理された上で客観的に医師らとともに採用について検討されている実態があること、また関連する部門と連携をとった上で採用されていることが確認されます。
例えば、抗菌剤の採用方針については「感染管理」の視点も踏まえた上で合理的に判断する必要ががあります。

 

 

タイトルとURLをコピーしました